先輩とあたし
遼のところへいくと遼はまだ彼女とイチャイチャしていた。
あー、来る場所間違えたみてえ…
「よう!直樹。あれ?とうとう振られちゃった?」
遼はそう言った。
「ちげーよ。」
「遼くん。滝岡先輩が振られるわけないじゃんかぁ。」
笑いながら彼女はいった。
「分からないよ。だって直樹今、大きな片思い中だからさ。」
そうそう、その通りですよ。
「って…ちょっとま「えー!?嘘!?相手は誰??」
俺の声は遼の彼女の声にあっさりとかき消された。
「あの可愛い優奈ちゃん。」
遼のやつ、やってくれる…
まさか女バスの一年に知られることになるとはな。
勘弁してくれ…
「え?優奈!? へぇ〜。先輩優奈のこと好きだったんですね!」
ニコニコと嬉しそうに言う彼女。
あ〜。なんか一番知られてはいけない奴に知られてしまった気がする。
「伊織!いたー!さがしたよ〜。…わ、滝岡先輩!?」
遼の彼女の友達だと思う女子が呼びにきた。
「千夏(ちな)ごめん〜!あ、滝岡先輩!優奈には言わないんで安心してくださいね♪じゃあ遼くん伊織の試合見に来てね★」
そんだけいうと彼女は去っていった。
嵐のような奴だな…