先輩とあたし
「人の彼女を嵐とか言わないでくれるかな?」
そこにはどう見てもオーラの黒い遼がいた。
やっべ。
俺、また声にでてた!?
「いや…その…」
こーゆー時に限って言い訳がでてこねぇ。
「まぁ、今日は直樹にたくさん聞きたいことがあるってことに免じて許してやるよ!」
いや、、それもなんか嫌だな…
「で?進展はあったわけ?」
「進展は…あった…多分…」
かなり曖昧な返事。
「ふーん。で、何が進展したわけ?」
遼!そこまで聞くか!?
「俺の試合、何試合目か聞かれた。」
「それだけ?」
あきらかに驚いている遼。
「あぁ」
「直樹、もっと頑張らないと他の男にあっさり取られちゃうかもよ。」
取られる…?
「いやいや、取らせねーし。」
俺が勢いよくそう言うと、
「ははっ。直樹ならそういうと思ったよ。」
と遼はいつものように笑った。
絶対俺を好きにならせる!
そのためにも、バレー頑張らねーとな。