先輩とあたし


「これはすごいなぁ。」




美雨は驚き、いや感心を含んだ声でそういった。



うん、、確かにすごい。




校内1イケメンって言うのを肌で感じてる感じ。




私の思っていた以上に人気かも…





私の目の前のコートはもはやコートの中で、何をしているか分からないくらい、周りを女子が囲んでいた。




ちゃんと男子もいるけどね?




女子の多さには全然敵わないわけで。






やっぱ人気なんだ…




少しの胸の痛みの理由を私はまだ知ることができなかったんだ。





「美雨、これじゃぁ見れないよね?帰ろっか。」




「え?優奈はそれでいいの?」



美雨は何かを見透かしているかのような目で私をみながらそういった。




「うん。また次見に来よ!」



「そっか。優奈がいいなら…行こ!」




そう言い私たちがコートを離れようとすると…




「あ、美雨ちゃん♪」




という明るい声が聞こえた。
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