先輩とあたし

直樹side


｢直樹ー!サッカー部のやつらに負けんなよ〜♪｣




｢おう!｣




俺は、その声がしたほう、つまり隼人の方を向くとそういった。




え…




そこには確かに優奈の姿があった。




俺は一瞬驚いたがすぐに微笑んだ。




来てくれるとか、まぢで嬉しい。




これはいいとこみせねーと。



つーか俺って行事とか頑張ろう!っていうキャラだったか?




｢直樹!次サーブお前の番｣




遼はそう言うと、俺にボールを渡した。




ってか、サーブとかまぢナイスタイミングじゃね?



いいとこみせるチャンスだよな



だってバレーっていったらサーブだろ!





俺はボールを真上に高くあげ、助走をつけて思いっきり踏み込み飛んでボールをうった。






ﾊﾞｼｯ




そのボールはラインギリギリにきっちり入った。




周りからはキャーという騒ぎごえ。





｢お前、なんで今までジャンプサーブしなかったんだよ?｣





遼は不思議そうに聞いてきた。




いや、俺がジャンプサーブしたらみんな楽しめねーじゃん?




なんて口がさけてもいえねーけど。





実際ジャンプサーブは誰にも拾われるきがしねーし。




そんなのは理由じゃないな…




本当は今まではやる気を起こしてなかっただけ。




頑張りたい、って思わなかった




ただそれだけ