先輩とあたし
優奈side




かっこいい…





かっこよすぎる!








あんなの



反則〜!



私の頭のなかではさっきからずっと滝岡先輩のジャンプサーブがリピートされている。






なんでかよくわかんないけどハイテンションになる。




『滝岡くん。ヤバいくらいかっこいいよね〜』

不意に聞こえたその声で、私の高かったテンションは落とされ…




現実に引き戻された。





やっぱりみんなの滝岡先輩なんだな。




その現実は私に重くのしかかった。




あんなにかっこいいのに彼女がいないっていうのは




やっぱ大きな理由があるだろうし…




例えば、忘れられない人がいるとかね?





私が先輩に『先輩』以上の感情をもっちゃいけない




この時私は、ようやく気づいた恋心を固く封印した。




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