先輩とあたし


「日向。お前何委員会かいのぉ」




目の前には私の担任。





「体育委員ですかね?」





「ですかね?じゃなくてですだろ。」




とぼけてみたけど…先生にはきかないみたい。。





「はい。」





「お前がクラスの応援しないで誰がするんだ?、、ほら応援いってこい!今から男子ソフトの試合だから」





「はぁぁい…」





体育委員ってつくづくついてないよね?






私はソフトをしているグラウンドに到着した。





わぁ!勝ってるじゃん!





「頑張れー!」




私は大声でそういった。




「優奈〜。探したよー!」






そこには息を切らした美雨がいた。





「ごめん!美雨!せっかく神崎先輩といい感じだったのに私のせいで…」




そう、私が滝岡先輩に見とれている間中ずっと美雨は神崎先輩と話していたのだ。




「そうだよー!…なーんて冗談だよ。やっぱクラスの応援くらいしなきゃね」




美雨は微笑みながらそういった。




カキーン




「キャー!優奈!藤沢くん、ホームランだよ!」



相変わらず単語で話す美雨。



きっとこれはテンション上がったときの美雨の癖だとおもう。




「え?ホームラン!?」




私もテンションが上がる。



「そう!藤沢くんってサッカー部なのに野球もできるんだね!」




ん?




藤沢?




「美雨…ホームランうったのって…」




「だから藤沢くんだって!」





「えー!?あの藤沢がホームラン?」





私は絶叫してしまった。



だって、藤沢だよ?




絶対三振してそうなイメージの藤沢だよ?





「誰が、絶対三振だって?」




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