先輩とあたし
「げ…」




目の前にいる奴に対してあきらか嫌な顔をする私。




「何?お前のその顔」




「へ?」




おっしゃってることの意味がわかりませんが


私が何も言わずかたまってると



「あー、まさか俺がかっこよすぎて惚れちゃった?」




ふっと笑いながらそういった。




惚れちゃった?




って、誰が誰に?




私が藤沢に?





「惚れるわけないし!バカ藤沢!…行こ!美雨」


私はそう言い捨てると美雨とグランドを後にした。




本当に嫌な奴!




なんでそもそも私が嫌いな奴に惚れなきゃいけないわけ?





もう絶対ソフトの応援になんかいかないんだから!




「優奈って藤沢くんとなかいいよね?」



美雨がふとそういった。



「全然!私あいつ嫌いだし!」



「そうなの?ってか優奈って誰が好き〜とか言わないよね?」




美雨は不思議そうにきいてきた。





「うーん…だって好きーって言う人がいないからかな。」





「えー!もったいないなぁ!恋してないなんて人生半分以上そんしてるよ?」





「そうなの?」





そういうものかな?今まで恋とかしたことないからいまいちどんなものかなんてわからない。




もちろん彼氏なんていたことないし、




自分の年齢=彼氏いない歴


だしね。




「そうだよ!…そろそろ私達の試合じゃない?」



美雨は時計を見ながらそういった。




「ほんとだ!じゃぁいこっか♪」




そして私達は試合場所へ向かった。



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