先輩とあたし



しかし、相手はバレー部がいるチーム。




簡単に勝たせてくれるわけはなかった。




バシィッッ




美人バレー部は力強いスパイクを打ってきた。




それは…なしじゃない?




半分とれないと諦めかけていたら





「優奈!ごめん!」




という声。





なんと同じチームの1人、愛ちゃんがスパイクをとったのだ。




でも拾ったボールは上がってはいるもののコートから結構それてる。

そのボールに一番近いのは私だった。



とらなきゃ!





せっかく愛ちゃんが拾ってくれたんだし!




私は思いっきり走り軽く飛んで手にボールをあて、美雨のほうへコントロールした。




『おぉー!』



周りからは関心の声。




「優奈ナイス!」




美雨はそう言うときっちりそのボールを決めた。




よかった!





なんて安心したのもつかの間。




飛んで拾ったためかなりバランスを崩した。



このままじゃぁ…




前にこける!




私は思いっきり目をつむった。
< 42 / 97 >

この作品をシェア

pagetop