先輩とあたし


「ふぇ〜。勉強会とか無理だよ〜。。」


私は美雨に嘆いた。

今は昼休憩、今日の放課後から勉強会ははじまる。




「何いってんの優奈!先輩と勉強できるんだよ?」



「美雨、声大きいよ。。」



私は小声でそう言った。


一応、教室のなかですしね?



「ごめんごめん」



「美雨は知ってるでしょ?私が勉強ダメなこと。全ての中で藤沢の次に嫌いなんだよ?」



「うわ、藤沢くんに失礼だな…うん。でもまぁ、わかってるよ」




「だから1週間もみっちり勉強なんてたえられない…」



考えただけで倒れそうになる。



「でも、よく考えて?滝岡先輩と一緒ってことは…
『先輩〜ここわかりません!』 『ん?これ?これは…』キャー顔近ぁい!とかなるんだよ?」



美雨の勝手な妄想が広がっていた。



キャーってなんだ、キャーって。



「ありえないよ〜。だって先輩だって勉強するから、教えてる暇なんかないんじゃないかな?」




「もう〜!なんで優奈はそんなマイナス思考なの?もっとプラス思考にならなきゃダメだよ〜!」




「うん、、」



「ラブチャンスは自分でつかむんだよ?分かった?」




美雨さん、ラブチャンスって…



なんか古いよ?





「あ、優奈。今、私には無理だし〜とか思ったでしょ!」



「え…あ…っと…思ってないよ?」



「絶対思ってた!しょうがないから私が優奈がアタックできるようなんとかしてあげる♪」



えーっと



美雨ちゃん…




なんとかするって、




一体何をするのかな?




なんか嫌な予感がするのは



私だけ?





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