先輩とあたし
「じゃぁ皆揃ったみたいなんで、勉強会始めま〜す!…なんですけど…その前に」
前にたって楽しそうに話しているのはサク先輩。
とうとう来てしまった。
放課後の勉強会。
「一応、バスケ部の頭いい人ゆっとくね。分からないとことかあったらその人に聞けばいいから!」
頭いい人かぁ〜。
女バスのみんなって基本頭よさそう!
あ、私を除いてね。
「まず女バス。2年生で言うと、私、りん、さやあたりかな。1年生で言うと、あみ、ちな、くらいかな。男バスはみなさん知っての通り、2年では学年1位の滝岡くん、2位の神崎、3位の中野くん。1年は向井くん、相原くん、小笠原くん。」
サク先輩は何か紙をみながらそう言った。
滝岡先輩…って学年1位なの!?
やばぃ…
滝岡先輩って私とは別世界にいるみたい…
私には決して手の届かない人
って…いけないいけない、こんなマイナス思考じゃぁまた美雨に怒られちゃう。
「あ、あと、バスケ部のなかのワースト3位紹介しま〜す。」
ワーストかぁ〜
言われた人可哀想だな。
私は呑気にそんなことしか考えていなかった。