先輩とあたし
「えっと3位、いお。」



「あははは〜。」


いおは、やっぱり〜みたいな感じで苦笑いしていた。


いお…ドンマイ!



「2位、美雨。」




「え〜!?私ですか?」



明らかショックそうな美雨。



「1位、優奈。」





「…私?」



いやいや、さすがにそれは聞き間違えだよね〜



だって勉強は嫌いだけど…頭まで悪い訳じゃないし?




「うん!そうだね」



にっこりとそう言うサク先輩。



「えーっと、サク先輩…これはその…なんのワーストですか?」




「それは、頭がよくない…つまりバカってことかな」




ふぇ〜。




そこまでキッパリ言われたら立ち直れません…




「ワーストは3人とも女バスじゃないの〜!その中でも優奈は…」


サク先輩は紙を見ながらはぁっと小さなため息をついた。



そ…そんなにひどいの?



「まぁ、1年の中で一番頭がいい向井くんに教えてもらった方がいいかもね。」



ははっと笑ってサク先輩はそういった。



うぅ…




頑張って勉強しよ…




「はぁぁい」




私は弱々しい返事を返した。
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