先輩とあたし
なんで?
みんな…神隠しにあった、とか?
私が1人混乱していると、
「みんなは、6時にはもう切り上げて帰ってったけど…気づいてなかった?」
6時!?
今は…
時計を見ると、
8時になろうとしていた。
「全然…気づきませんでした…」
「まぁ、優奈がそんだけ集中してたんだからいいことじゃん!」
うわーん。優しすぎます。先輩。
「ごめんなさい。こんな時間まで私。。。」
「優奈は謝りすぎだから。俺は全然迷惑だとか思ってないし、むしろ…」
そこまで言って口を紡ぐ滝岡先輩。
「むしろ?」
「いや、なんでもない。帰ろ。」
私が聞いてもそう言ってそっぽを向いてしまった滝岡先輩。
うぅ…かなり気になるけど…
「はい。」
私はしぶしぶ頷いた。
そして校門をでた。