先輩とあたし
「げ…滝岡!」
それだけ言うとサッカー部はその場から離れていった。
クラスマッチでバスケ部がサッカー部に勝っちまったから
サッカー部は俺らに頭があがんねーんだよな。
「えっと…相原に用事とか?」
俺は優奈にそうきいた。
いや、1年生が2年の教室くることってめったにないしな。
ましてや優奈だし?
ちなみに相原は女バスのキャプテン。
「え、、いや、、用事があったのは…その…た…滝岡先輩に…です。」
最後のほうはあんま聞き取れなかったけど…
今
確かに俺に用事があるっていったよな?
やべ…
めちゃくちゃ嬉しいんだけど…
俺に会いにわざわざ2年の階来たとか
考えるだけで顔がにやける。
「用事って?」
俺は顔がにやけないよう注意しながらそうきいた。
「先輩におしえてもらったおかげで…今回凄くいい点取れました!」
にっこりと笑って言う優奈。
「それは優奈の実力だって!よかったな」
「ほんとありがとうございました★あ、それで…」
「ん?」
「あの…お礼として何かしたいんですけど…何がいいですか?」
お礼?
「別にそんなの気にしなくていいよ?」
「いや、いつも色々助けてもらってるんでさせてください。お礼。」
ここまで言われたらな。
「何でもいいの?」
「はい!」
「じゃぁ、考えとくよ!」
俺はそう言って優奈に微笑んだ。
「じゃあ決まったら教えて下さいね。美雨帰ろう!」
そう言うと優奈は1年教室に戻っていった。