先輩とあたし


「げ…滝岡!」




それだけ言うとサッカー部はその場から離れていった。



クラスマッチでバスケ部がサッカー部に勝っちまったから





サッカー部は俺らに頭があがんねーんだよな。




「えっと…相原に用事とか?」



俺は優奈にそうきいた。




いや、1年生が2年の教室くることってめったにないしな。




ましてや優奈だし?




ちなみに相原は女バスのキャプテン。




「え、、いや、、用事があったのは…その…た…滝岡先輩に…です。」




最後のほうはあんま聞き取れなかったけど…









確かに俺に用事があるっていったよな?




やべ…




めちゃくちゃ嬉しいんだけど…




俺に会いにわざわざ2年の階来たとか




考えるだけで顔がにやける。




「用事って?」




俺は顔がにやけないよう注意しながらそうきいた。




「先輩におしえてもらったおかげで…今回凄くいい点取れました!」




にっこりと笑って言う優奈。




「それは優奈の実力だって!よかったな」




「ほんとありがとうございました★あ、それで…」




「ん?」




「あの…お礼として何かしたいんですけど…何がいいですか?」




お礼?




「別にそんなの気にしなくていいよ?」




「いや、いつも色々助けてもらってるんでさせてください。お礼。」




ここまで言われたらな。



「何でもいいの?」




「はい!」




「じゃぁ、考えとくよ!」




俺はそう言って優奈に微笑んだ。




「じゃあ決まったら教えて下さいね。美雨帰ろう!」


そう言うと優奈は1年教室に戻っていった。






< 67 / 97 >

この作品をシェア

pagetop