先輩とあたし


「まぢかよ…?」




いや、それはかなり無理と言うか…なんと言うか




「それが無理なら…残念ながらこれは俺のもの〜♪」


隼人は楽しそうに俺の目の前でチケットをふる。





「だぁー!わかった!わかったから!」




しょうがねぇ…




そろそろ気持ち抑えるのも限界だったし。





言うしかねーよな?





「さすが直樹♪成功するといいね!まぁ、でも振られたらちゃんと慰めてやるよ」




「余計なお世話。」



俺は隼人からチケットを奪うと早々と教室にはいった。




隼人も、遼も俺の周りにいるやつは一言余計なんだよ。



はぁぁ、でも…どうすっかな。




どんな言葉をどのタイミングでいえばいい?




わっかんね〜




「あれ?それもってるってことは…言うことにしたんだ」



げ…




また厄介なやつが。




「なんだよ、遼。お前が言ったんだろ?」





「まぁね〜直樹達見てるとこっちがイライラすんだよね♪」




「どういう意味だよ」




「あ、こっちの話ね〜きにすんな!その映画本当は俺と伊織がいく予定だったんだけど直樹に譲ってやったんだから感謝しろよ〜」




「はは」




俺は苦笑いをした。





譲ってやったとかいってるけど…




多分彼女とゴタゴタがあって映画どころじゃねーんだな。きっと。





まぁ遼の事はどうでもいいな。




どうせすぐバカップルに戻るだろうしな。



俺は…どうすっかな




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