先輩とあたし
「あ!優奈」
私は噴水前で大きく手をふる美雨に駆け寄った。
な、何とか間に合った。
でも、私ってば急いで来ちゃったから美雨と違ってかなりラフな格好。
半パンに上はキャミで少し長めの上着を羽織ってるだけ。
美雨は、ワンピースに丈の短いジージャンを羽織っている。
可愛すぎる!!
「じゃぁ、ショッピング行きますかぁ♪」
かなり楽しそう。
そしてやって来たのは服専門の大きなビル。
「いらっしゃいませ。どのような服をお探しですか?」
「えっと…可愛い感じにコーディネートしてほしいんですけど。」
そう言う美雨は、よくこの店来るのかな?
「かしこまりました。ではコーディネートしますね。」
店員さんはそう言うと私たちそれぞれを試着室へ案内する。
「こんにちは!今回お客様をコーディネートさせていただく、美可です。これが今年流行りのコーディネートで…」
私は色々な服を美可さんに渡されながら試着していく。
「お客様。何着ても凄くお似合いですね!コーディネートのしがいがあるわ〜♪」
ニコニコと言う美可さん。
「コーディネートが完璧なんですよ!」
「あら〜嬉しいわ〜♪ところでお客様は、デートかなんかのための服選びですか?」
「で、デートなんて!そんな…その…」
ぅう…
何て言ったらいいかわからない。
「ふふ♪でも大切な何かのための服選びなんですね?」
「…はい」
なんか…恥ずかしくなってきた。