先輩とあたし

「あ!優奈」



私は噴水前で大きく手をふる美雨に駆け寄った。



な、何とか間に合った。




でも、私ってば急いで来ちゃったから美雨と違ってかなりラフな格好。




半パンに上はキャミで少し長めの上着を羽織ってるだけ。




美雨は、ワンピースに丈の短いジージャンを羽織っている。



可愛すぎる!!




「じゃぁ、ショッピング行きますかぁ♪」




かなり楽しそう。





そしてやって来たのは服専門の大きなビル。




「いらっしゃいませ。どのような服をお探しですか?」





「えっと…可愛い感じにコーディネートしてほしいんですけど。」



そう言う美雨は、よくこの店来るのかな?




「かしこまりました。ではコーディネートしますね。」



店員さんはそう言うと私たちそれぞれを試着室へ案内する。




「こんにちは!今回お客様をコーディネートさせていただく、美可です。これが今年流行りのコーディネートで…」




私は色々な服を美可さんに渡されながら試着していく。




「お客様。何着ても凄くお似合いですね!コーディネートのしがいがあるわ〜♪」



ニコニコと言う美可さん。



「コーディネートが完璧なんですよ!」




「あら〜嬉しいわ〜♪ところでお客様は、デートかなんかのための服選びですか?」




「で、デートなんて!そんな…その…」




ぅう…




何て言ったらいいかわからない。




「ふふ♪でも大切な何かのための服選びなんですね?」




「…はい」




なんか…恥ずかしくなってきた。



< 72 / 97 >

この作品をシェア

pagetop