先輩とあたし

「なら、私的にはこのコーディネートが一番いいとおもうんですけど…どうですかね?」




手渡されたのは最後に試着したコーディネート。




花柄のスカートに二枚重ねのキャミに丈の短いジージャン。




派手すぎず、夏に近いこの季節にピッタリだ。




うん。これにしよう。




「じゃぁこれにします。」




そういって私がにっこり微笑むと



「その笑顔最高ですよ。明日は頑張ってくださいね。」



美可さんも微笑んでくれた。





美可さんってすごくいい人だな。




それぞれ服を購入した私と美雨はそのあとアクセサリーショップにいったり、靴を選んだり、かなり多くの買い物をした。




「ふぅー。買った買った。」



満足そうに言いながらメロンソーダを飲む美雨。

一通り買い終えた私と美雨は小さなカフェで休憩していた。




「財布の中あっとゆうまにカラだもん!」




「いいじゃんいいじゃん!優奈の悩み解決したわけだし♪」



そうなんだけどね?



まだ6月始まったばっかじゃん?



お小遣いない私はどうすればいいのだろう…



「美雨はなんであんなに買ったの?」


私は買い物中ずっと聞きたかったことを美雨にいった。




だって、美雨が買った量私の倍くらいなんだもん!


美雨は私の買い物の付き添いで来たのにさ。



「それは…私も明日デートなの★」










!?



「デートぉ!??」



「そうよん♪」




ニコニコの美雨に対し未だに状況を把握できない私。



だ、だってデートって!



「相手は誰?」




「ふふ♪神崎先輩」




神崎先輩…って




「あの、男バスの神崎先輩?」



「以外に誰がいるの?」



ですよね。



てゆーことは…



「美雨ってばいつの間に神崎先輩と付き合ってたの?」




< 73 / 97 >

この作品をシェア

pagetop