先輩とあたし
「なら、私的にはこのコーディネートが一番いいとおもうんですけど…どうですかね?」
手渡されたのは最後に試着したコーディネート。
花柄のスカートに二枚重ねのキャミに丈の短いジージャン。
派手すぎず、夏に近いこの季節にピッタリだ。
うん。これにしよう。
「じゃぁこれにします。」
そういって私がにっこり微笑むと
「その笑顔最高ですよ。明日は頑張ってくださいね。」
美可さんも微笑んでくれた。
美可さんってすごくいい人だな。
それぞれ服を購入した私と美雨はそのあとアクセサリーショップにいったり、靴を選んだり、かなり多くの買い物をした。
「ふぅー。買った買った。」
満足そうに言いながらメロンソーダを飲む美雨。
一通り買い終えた私と美雨は小さなカフェで休憩していた。
「財布の中あっとゆうまにカラだもん!」
「いいじゃんいいじゃん!優奈の悩み解決したわけだし♪」
そうなんだけどね?
まだ6月始まったばっかじゃん?
お小遣いない私はどうすればいいのだろう…
「美雨はなんであんなに買ったの?」
私は買い物中ずっと聞きたかったことを美雨にいった。
だって、美雨が買った量私の倍くらいなんだもん!
美雨は私の買い物の付き添いで来たのにさ。
「それは…私も明日デートなの★」
…
!?
「デートぉ!??」
「そうよん♪」
ニコニコの美雨に対し未だに状況を把握できない私。
だ、だってデートって!
「相手は誰?」
「ふふ♪神崎先輩」
神崎先輩…って
「あの、男バスの神崎先輩?」
「以外に誰がいるの?」
ですよね。
てゆーことは…
「美雨ってばいつの間に神崎先輩と付き合ってたの?」