はつこい
彼との会話は
なんだか久しぶりで
とても緊張する
好きなことが
バレないように慎重に...
意識しないようにと
思うのに、
そう思うとなおさら
意識してしまう.....
その優しい声を
もっと聞きたくて
君に私をみてほしくて
そんな思いが
日に日に増していく
スキ.......
その言葉が頭の中に
何度も浮かんでは
その度に消しさろうとする
そんなことを
考えていると
「栞那??」
彼が私の名前を呼んだ
ハッとして顔を上げると
バチッ
不意に君と目があった
「どうした??具合悪い??」
心配してくれるんだね
「ううん、なんでもない」
ねえ、知ってる???
君はいつもそう、忘れようと必死になる私を
そうやってまた
忘れられなくさせる