続・恋する心は“あなた”限定
舞依は、私より一つ年下の親戚の女の子で…
今年のお正月に家に遊びに来た時に、ちょっと貸して欲しいってお願いされて、コートを貸したんだっけ…。
直ぐに返すね〜!って言われたけど、もうすぐ1年経つ。
忘れてた私も悪いけど、まさかこんな形で困ることになるなんて…。
う〜ん…仕方ない。
いつも学校に着ていくコートにしようかな…。
「ねぇ、由優。せっかくだから、あの白いコートを着て行ったら?」
お母さんはクローゼットにかかっているショート丈の白いニットコートを指差した。