続・恋する心は“あなた”限定

『西中学で同じクラスだった若葉だよ〜!いつも理緒君の席に遊びに行ってたでしょ!』


腕を小刻みに揺すられ、イライラが募る。


俺の席の周りで勝手に話し掛けてきた女子たちのことなんて、どうでも良かったからな…。


知らないものは知らない。

「悪いが全く覚えてない…。俺、大切な人と待ち合わせしてるから、どっか行ってくんない?」


『えーっ!せっかく会ったんだから、若葉と少し話そうよ〜』


冷たく言ったにも関わらず、まるで効果なしの女にキレそうになっていると…





「理…緒?」



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