続・恋する心は“あなた”限定

「本当にごめんな、由優。それじゃあ行こっか。」


「えっ?でもいいの…?あの女の子、理緒を見てるけど…」


「いいよ、放っておいても何の問題もねぇから。それより、初めてのデートなんだから楽しまないとな?」


ニッコリと笑いながら由優の手を引いて歩き始めた。


『え〜っ!理緒君、彼女がいたの〜!?』


呆気にとられてボーッと立っていた女が、遅い反応をする頃には…


俺たちは駅前の噴水の場所から、さっさと立ち去っていた。



< 113 / 304 >

この作品をシェア

pagetop