続・恋する心は“あなた”限定
「久しぶりに見たら、なんだか懐かしかったなぁ。」
しばらくツリーを見た後、俺たちは中央広場から、再び大きな通りに出た。
広場のツリーを見て満足そうな由優は、終始ニコニコしてて、本当に微笑ましく感じてしまう。
俺は、視線の比重がツリーよりも由優に置かれてたから、あんまりツリーを見てなかったけど…。
「理緒、これからどうする?まだ時間があるよね…。」
由優の上目遣いの視線にドキッと胸が高鳴る。
「そ、そうだな…。ちょっとご飯とか食べよっか。」
ドキドキのあまり、声のトーンが不自然に高くなってしまった。