続・恋する心は“あなた”限定

「…久しぶりだな。」


自分でも驚くほど、テンションが低い声になっていた。


『空守先輩、クリスマスイブだっていうのに元気ないじゃないですか!』


『そうっスよ〜!テンションもっと上げましょうよ。』


はぁ…。
誰のせいで一気にテンション下がったと思ってるんだよ…。


徐々にイライラし始めてきた。




『えっと、空守先輩のお隣にいるのは………あっ!!由優先輩だ!』


一人の男が由優を見て声をあげると、他の二人の視線も一斉に由優に注がれた。


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