続・恋する心は“あなた”限定
しばらくツリーの前で抱きしめ合った私たちは、今度は周りに置かれているベンチに座った。
そ、そういえば…
ここって、人数が限られてるから人があまりいない…と思って来たけど…
“あまり”というよりも、全然いない…よね?
キョロキョロと辺りを見回してみたけれど、私たちが通ってきた、青いイルミネーションに彩られた木々の道からも、人がやって来る気配はない。
おかしいなぁ…
誰かしらいてもいいはずなのに…。