続・恋する心は“あなた”限定
いきなりのことで、瞬きすることも忘れていると、すぐに唇が離れた。
「俺、由優が同じストラップをプレゼントしてくれたこと…めちゃくちゃ嬉しいんだ。由優の可愛いお願いに、ドキッとして固まっちまったけど…。」
恥ずかしそうに笑いながら、理緒はストラップに視線を向ける。
私の顔は、みるみるうちに理緒の頬よりも赤くなってしまった。
てっきり、お揃いのストラップが嫌で固まったんだとばかり思ってたから、ビックリしちゃった…。
私もストラップに視線を落とすと、理緒はコートのポケットに手を突っ込んで携帯電話を取り出した。