続・恋する心は“あなた”限定
「理緒…あ、ありがとう…。私…このツリーを見に来れただけでも、とても素敵なクリスマスプレゼントだって思ってたのに…、こんなに可愛くて綺麗なプレゼントまで貰えるなんて…嬉しいよ……」
目元から耐えきれずに零れた涙の雫がクリスタルの上に落ちる。
みるみるうちに歪む視界の中で、温かいものが涙をつたった後の頬に触れた。
柔らかい感触…。
それが理緒の唇だって気付くのに、それほど時間はかからなかった。
「由優に、こんなに喜んでもらえて、俺…すげぇ嬉しいし幸せだ…。」
理緒は私の涙を温かい指で拭うと、胸の中へと抱き寄せた。