続・恋する心は“あなた”限定
『いらっしゃいませ!』
雑貨屋さんに入ると、年末のせいか、店員さんも慌ただしくお店の中で動きながら挨拶をしている。
店内にいるお客さんも普通の休日よりも、倍くらい多い印象だ。
おかげで、中がかなり狭く感じてしまう。
「由優、どうした?」
ボンヤリと混雑している光景を見ていると、理緒が顔を覗きこんだ。
「な…何でもないの。あ!あの奥の方、少し空いてるみたいだから見に行ってみよっか…。」
出入りの激しい入り口近くから離れて、私たちは、お店の奥に移動した。