続・恋する心は“あなた”限定

「理緒、ここ…あんまり暖房効いてない……よね?」

俯けた顔を上げて理緒を見ると、少し不思議そうな表情をしていた。


「そ…そうか?俺は、暑すぎるくらいに感じてたんだけど……。混んでるし、人の熱気もあるからさ…。」

理緒は着ているコートをパタパタと動かして扇いだ。

そんなに暑いんだ…。


おかしいな…。
私、だんだん寒くなってきちゃった…。



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