続・恋する心は“あなた”限定

「ねぇ、理緒…。今度は向こうに行ってもいい?」


壁掛け時計などが売られているスペースを見ながら、そちらに向かって歩こうとした時だった。


「え…?」


理緒はグッと強い力で手を握ったまま動かない。


どうしてなのか分からず戸惑っていると、理緒がその手を引っ張って私を傍に引き寄せた。







「由優…もしかして、熱…あるんじゃねぇか?」



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