続・恋する心は“あなた”限定
傍に居たくて[side理緒]
由優…眠ったみたいだな…。
熱を持った頬につたっていた涙を、起こさないように、そっと拭った。
具合悪そうだったから、これで少しでも眠れれば楽になるかもしれないな…。
由優の頭を撫でながら、静かな寝息をたてて眠っている姿を見つめる。
俺、由優と一緒に居られるのが嬉しくて、体調のこと…早く気付いてやれなかったな…。
由優のこと…見ているようで見てなかった自分に悔しさが募る。
本当にごめんな、由優…。