続・恋する心は“あなた”限定
意外な反応
校舎に入った私たちは教室へと向かう。
途中、すれ違った女の子たちが私と理緒のことを見ていた。
チラリ…といった一瞬の視線じゃなくて、じっくり見られている感じだ。
私が理緒の隣に居ること…不自然に思ってるのかな…。
かなり不満に思ったのかもしれない…。
そんなマイナスな考えばかりが頭の中を駆け巡る。
私は、周りの視線があまり気にならないように顔を俯けた。
教室の前まで、やってくると鼓動が急激に加速する。
理緒と繋いでいる手もカタカタと小さく震えていた。