続・恋する心は“あなた”限定
「あ、理緒君…。もうすぐ夕食になるし、良かったら食べてって?由優をわざわざ家まで送って来てもらっちゃったし…。ね?」
由優のお母さんはドアの近くにいた俺のところまで来ると微笑んだ。
由優が具合悪いのに、俺だけ夕食を食べさせてもらうなんて……。
チラリと由優の眠るベッドに視線を移した。
「あの…俺、このまま由優の傍に居てもいいですか?心配で、夕食をご馳走になったとしても、手につかない気がするんです。」
「でも……お腹空いちゃうでしょ?それに、理緒君も早めに帰った方がいいわよ?由優の風邪、うつったら大変だから。」
心配してくれる由優のお母さんに俺は頭を下げた。