続・恋する心は“あなた”限定
「勝手言ってすみません…。このまま家に帰っても、し…心配で不安で、落ち着かないと思うんです…。俺が近くいても何も力になれないかもしれないけど…それでも由優の傍にいたいんです…。あの…居させてもらえませんか…?」
「理緒君……。」
由優のお母さんは少し悩みながらも、ニッコリと笑った。
「分かったわ…。それじゃあ…由優の傍に居てあげて?でも、家の人にはこのことを連絡してね…。心配なさると思うから…。」
「はい…。ありがとうございます…。」
深く下げた頭を上げると、由優のお母さんは柔らかな笑顔で頷きながら、部屋を出て行った。