続・恋する心は“あなた”限定
しばらく由優はリンゴをジッと見つめていたけれど、お腹が空いてたこともあってか、ようやく食べ始めてくれた。
小さな口を開けてパクッとリンゴを頬張ってくれる由優に笑みがこぼれる。
しかも、“美味しい”って笑顔で何度も言ってもらえて、マジ嬉しすぎるんだよな…。
由優のお母さんの美味しい料理を食べながらも、視線は由優の方にほとんど向けてしまう状態に。
時折、由優は俺の視線が気になるようで、“そんなに見ないで?”とか細い声でお願いしてきたけど…
俺が、そのお願いを聞き入れることはなく、結局、自分の食事を早く終わらせて、由優を見てしまっていた。