続・恋する心は“あなた”限定
布団を抱えて部屋に入ると、由優はベッドの端に、ちょこんと座っていた。
「理緒、だ…大丈夫?」
駆け寄ってきて一緒に手伝おうとしてくれる由優に微笑んだ。
「俺は大丈夫だから、由優は休んでて?せっかく熱が下がったのに、無理すると悪化するからさ…。」
「うん…、ありがとう。あ、あの…どこに敷いてもらってもいいからね…。テーブルとか退かしちゃっても構わないから…。」
「了解。」
クルリと部屋を見回した俺は、迷うことなく由優のベッドの傍に布団をおろした。