続・恋する心は“あなた”限定

ふわりと甘い由優の香りが鼻をくすぐる。


サラサラの黒髪に指を絡めた。


「痛いところとか、苦しいところ…ない?態勢がキツかったら遠慮なく言って?」


華奢な由優の体を大事に抱きしめながら耳元で囁いた。



「平気だよ…。理緒…あったかいね…。」


俺の着ているセーターの胸元を小さな手で握る由優に、心臓がバクバクする。


由優も顔が赤いけど、俺も負けないくらい赤くなってる気がするんだよな…。



< 224 / 304 >

この作品をシェア

pagetop