続・恋する心は“あなた”限定
朝食を済ませて、先に家中の戸締まりを確認した私は再び2階の部屋に向かった。
昨日の夜、ラッピングをしておいたチョコレートをカバンの中へと入れて、コートを羽織る。
マフラーを巻きながら時計を見ると、いつもの時間よりも、だいぶ遅れてしまっていた。
余裕を持って、理緒と一緒に学校に行ってるのに、これじゃあギリギリになっちゃう…。
理緒もかなり待ちくたびれてるよね…。
階段をバタバタと降りて、家の外の道まで勢いよく飛び出したけれど…
そこに理緒の姿はなかった。