続・恋する心は“あなた”限定

「帰って来るタイミングが合うなんて…やっぱ兄弟だよな〜!」


スタスタと俺たちの方に近付いてくる足音に、イラつきながら振り向くと、カナは目を丸くして由優を見ていた。


「あれ?その人って……わわわっ…!!由優先輩だ!」


カナの大きな声に、由優は思いっきりビックリしたようで、俺の後ろに隠れるようにして立った。


「ったく、お前がデカい声だすから由優が驚いただろ?気をつけろ。」


怒りのオーラを纏って睨みつけても、カナは全く気にせずに由優をキラキラとした目で見ていた。



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