続・恋する心は“あなた”限定
「由優、コイツのことは名前呼ばなくていいから。あと、適当に無視していいからな?」
「えっ…理緒?」
戸惑う由優の腰にサッと手を回して家の中に入った。
ここでカナの相手してたら、由優の体が冷えちまう。
風邪はひかせたくねぇからな…。
「な、なんだよ理緒兄!弟の俺に冷たすぎねぇか!?」
カナがムッとしながら家に入って来たことに取り合うことなく、2階の俺の部屋へと行こうとすると、後ろでガサッと音がした。