続・恋する心は“あなた”限定

「由優、コイツのことは名前呼ばなくていいから。あと、適当に無視していいからな?」


「えっ…理緒?」


戸惑う由優の腰にサッと手を回して家の中に入った。

ここでカナの相手してたら、由優の体が冷えちまう。

風邪はひかせたくねぇからな…。


「な、なんだよ理緒兄!弟の俺に冷たすぎねぇか!?」


カナがムッとしながら家に入って来たことに取り合うことなく、2階の俺の部屋へと行こうとすると、後ろでガサッと音がした。



< 286 / 304 >

この作品をシェア

pagetop