続・恋する心は“あなた”限定
Calm love 2nd
小さな招待状
「由優〜!最近、幸せが顔から滲み出てるわね〜!」
休み時間、静乃に指でプニッと頬を押された私は、途端に顔が熱くなってしまった。
「ちょっと!教室にみんないるんだから、聞こえちゃうでしょ!?」
「大丈夫よ!ベランダに出てるんだから、私たちの会話なんか聞こえたりしないって!」
「そ、それはそうだけど…」
チラリと教室の方を見ると、何人かの生徒が慌てて視線を別の方に逸らしているのが分かった。