続・恋する心は“あなた”限定

以前にお店で買った厚紙の箱に、カップケーキとクッキーを詰め合わせて、その箱を銀色のチェック柄の包装紙で丁寧に包んだ。


箱に赤いリボンをつけて、小さなツリーのプリントされた紙袋に箱を入れて、全て完成…。


「可愛らしくラッピングも出来てるわね!きっと、理緒君も喜んで受け取ってくれるわよ!」


お母さんにニコニコ顔で言われた私は、気分よく紙袋を持って、一度、自分の部屋に戻った。


もう一つ…
理緒にはプレゼントを用意したんだよね…。


私は、机の引き出しを静かに開けて、小さな袋を取り出した。



< 97 / 304 >

この作品をシェア

pagetop