理想のワタシ
「どこいった……?」
と、昇太郎クンは独り言をいいながら去って行った。
……ホッ
私は胸をなでおろす。
ふと和哉を見ると、和哉はヘロヘロ。
「あぁー、怖かったー」
「あ、ありがとぅ和哉」
「あ、うん」
和哉は頭をかく。
「てかアイツ、前空手やってたからさ、めっちゃ怖かったし」
マジでか……
もし現役だったら今頃和哉は……
ボコボコ。
想像しただけで寒気がした。
「大丈夫か?震えてんぞ」
「うん平気」
和哉も怖かったんだよね。
それなのに自分の身を危険にさらしてまで私を守ってくれて……
本当に和哉大好き……
「なぁ愛華」
「ん?なぁに??」
和哉は真剣な顔をしていた