理想のワタシ

「だから……友達がたくさんほしい!明るくてオシャレな女の子になりたいんです!!」

孤独を卒業したい!
はっきりと言えた。

『ぅんぅん。はっきり教えてくれて嬉しいょ』

彼女の言葉で涙があふれた。
瞳にとどまることの出来ない涙は
大粒になって落ちてゆく……
嬉しくて嬉しくて。

初めて私という存在を理解してくれた。

「ウ…ン……グズッ…グズッ」

『ほぉら泣かない!願いが叶うんだから!…ワタシハ……ヲテニイレ……』

彼女のなぐさめの最後の言葉は自分の鼻水をすする音でかき消された。

「ありが……とぉ。シタワさん…グズッ……ウゥ」

『ぅん!明日……叶ってるよ』


プツッ……



ツー ツー ツー……――――


私は携帯を閉じて机に置く。
泣き疲れたせいか、私はベッドに横になって、

(明日……)

いつのまにか眠りについた。


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