ツラヌイテ
寒い冬の朝、いつもの平凡な私の日常が始まる。…はずだった。 「蜜香。ちょっとここに来て、座りなさい。パパとママから大切な話がある。」 以前無断外泊した時怒れたぐらぃに怖い顔したパパが私をリビングに呼んだ。 ママの様子が変って気がついたのは、いつも飲むココアに手をのばした時だった。 「どうしたの?」 とりあえずパパに聞いてみた。
「蜜香。パパとママは離婚する事になった。急な話だが、蜜香はママと二人で暮らすんだ」 「はぁ?パパ何言ってんのぉ~??冗談でも笑えないょ。ねぇママぁ?」

「蜜香、ゴメンねぇ…」
消えそうな声でママが言った。

泣いてるママを見ても気にもしてないパパはママをもう愛してないって思った……。
あぁ離婚するの本気だって実感するのが…、認めるのが嫌だった。
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