My Doctor
ちーくんは、スタスタと出口に向かう
「ね、ちーくん、どっか行くの?」
まだ仕事があるんじゃないの?
不思議に思いながらも、ちーくんについてく。
「んー。なんか、おまえが寂しそうな顔してるから、玄関まで見送りに行ってやろうと思って」
「………………ありがとう。」
あたしの寂しいって気持ち、バレてたんだ。
それはちょっぴり恥ずかしくて、自然と顔が俯く。
だけど、ちーくんの見送りはとっても嬉しい。
「じゃあな詩織。気をつけて帰れよ。」
「…………。」