My Doctor





驚きはしなかった。





「さっすが千裕、ナイスキャッチ。」





「……………。」





目の前の、元教え子は
食事中に倒れた俺の娘を片手で支えている。





「熱………あがってきたっぽいですね。」





「あー。やっぱりか。」





だと思った。



普段は、夜にあんなに騒ぐことのない詩織が、今日は珍しく俺につっかかってきた。



熱のせいで、ハイになってたのかもしれない。





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