My Doctor





「千裕、お前は気づいてたの?詩織の熱が高くなってたこと。」





「はい。……一応、主治医みたいなもんなんで……。」





「ふーん……。」





“それだけか?”






と、本当は聞きたい気もするが、こっからは第三者が勝手に介入していい問題かも分かんねぇ。



本人達で、どうにかすることだと思うし。





「詩織の部屋まで運びます。」





そう言いながら、千裕は詩織を抱きかかえる。





< 69 / 112 >

この作品をシェア

pagetop