Eternal Journey  〜永遠の旅路〜
政次は後ろからの気配を感じ、メリルを呼び寄せ耳元で小声で言った


『すみません、メリルさんいきなりですけど、僕が合図したら真っ直ぐ走ってください』


政次はそういうとニコっとした
しかし忍を探す事で頭の許容範囲を半分以上使っているメリルはなんの事か分からず、取りあえず政次に従う事にしてみた。政次は段々歩く速さを早める、それにつられてメリルの歩調も早くなり、政次は後ろの気配もついて来るか確認する
案の定、後ろの気配が付いて来るのを確認すると政次はいきなりメリルに言った


『走ってください!』


未だに何故走らないといけないのか分からないメリルは、わけも分からず走った
政次とメリルは大通りを駆け抜けると細い路地に入る、政次は複数の敵を相手しながらメリルを守るなら狭い方がいいと判断したからである
政次の思惑通り、後ろの気配の主達はつられて路地に入ってくると、びっくりしたような感じで仲間内で話出した


『おい、さっきの男と違うぞ?』

『本当だ…どうする?多分仲間だろうし潰しちまうか?』

『そうだな、決定だ』


2、3人の野郎どもは忍に用があったらしい、当然食堂での出来ごとだろう…野郎の様子を見ていた政次はそう思った


『あの〜?なんか僕たちに何か用ですか?さっきからつけてきてたみたいですけど』


政次は何も知らないと言うような風を装い言ったすると


『なんかようですかじゃねぇよ!お前らの仲間にスカした顔の刀を腰にさした野郎がいるだろ?そいつに蹴りいれられるわ、酒のボトルわられるわで相当頭にきてんだ!』


顔を真っ赤にして、いや…酒を帯びているせいで顔が赤くなっているリーダー格の男が政次に対して言い放った


『ぁっ、この人達食堂でみたょぉ』


メリルは政次に言った、政次は二人の話を聞いて溜め息をつく


『はぁ、またですか…どうしてこういう役は忍でわなく僕のとこに来るんですかね…すみません、うちの連れがご迷惑をおかけしたようで、僕がちゃんと言っときますので』


政次はめんどくさそうにそう言うと、そのまま帰ろうとする、しかし政次は帰る事ができなかった
< 22 / 56 >

この作品をシェア

pagetop