Eternal Journey  〜永遠の旅路〜
今先ほどまで隣りにいたハズのメリルが野郎の仲間につかまっていたのである。しかも、どことなく楽しそうに…


『キャー捕まっちゃったぁ〜ごめんね?政次君』


そう…楽しそうである


『……、メリルさん、遊んでないで早く帰ってきてください』


なんかもう、とてもめんどくさくなってきた政次は、肩を落として言った


『でもどぅゃってですかぁ』


実際ただ捕まっただけの彼女にそんな計画性は無い、しかしこれでも忍と政次より強いのだからいいのだろう、記憶があればの話だが…
なんかちょっと放置気味な野郎達はイライラがつのっていた


『てめぇら、ざけてんじゃねぇぞ!そっちの眼鏡やさ男!どうすんだよ、逃げんのか?やんのか?それとも、おとなしくボコられるか!』


完全に頭に血がのぼってぶちキレのリーダー格は、政次の胸ぐらをつかみ、ねじ上げよ……

ドサッ

うとする前に地面に叩き付けられた
政次は掴みに来た手を掴み、逆手をとり、そのまま体を反転し、手前に流したのである


『汚い手で僕に触れないでくれますか?』


政次はニコッと殺気を込めた
野郎共は(あの笑顔怖ぇ…)と心の中で思い、すくんでいる隙を見て、メリルは肘打ちを試みた


『ぇーぃ!肘震撃!………ぇっ?ちゅうしんげき?』


名ばかりの肘うちは悲しくも、ポコっと音をたて野郎の腹に当たった


『おぃおぃ、嬢ちゃん、そんな肘うちじゃ〜、怯みもしな…いぜ……』


メリルの肘打ちを受けた野郎は一筋の血を口から流し、言い終える前に膝から崩れさった
最後の野郎は、不可解な死?を遂げ倒れ込む二人を呆然と眺めていた…


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