Eternal Journey 〜永遠の旅路〜

それを聞くと桜夜は今までで一番速い速度で忍に向って来た


『やべぇ…まだ速くなるのかよ』


忍は刀を横にし、前に突き出し防御態勢をとった、桜夜は両足を前に出し、刀を掴み、今までの速度で忍に激突する


『うぉぉぉ！絶え切れるか』


忍の刀がガタガタ震え出す、桜夜の攻撃は止まらずそのまま刀は弾かれ桜夜の爪が忍の胸に突き刺さり、衝突の衝撃で後ろに吹き飛ぶ…
忍は桜の木に激突し、身体中が砕けたような激痛に呻き声をあげる

それを見ていたサングラスの男は

カチっ

とタバコに火をつけると

『もう終わりですね、トドメをさしてあげてください』


忍の近くまでゆっくりと歩いて来た桜夜は、クチバシを忍の喉元目掛けて突き刺そうとした瞬間、いきなり忍の身体を覆う透明の壁が表れた


『忍！大丈夫ですか！』"気"を頼りに探しに来た政次が忍を見つけだし、咄嗟に防護壁を忍の近くに張ったのだった
息は細くなり、無駄な体力と、いつの間にか"気"を使っていたせいで動けない上に、無数の傷からの出血で誰がみても目を覆いたくなるような姿になっていた