Eternal Journey  〜永遠の旅路〜
『いない…?ク、ククク、ハハハ、………クソッ!』


ベットを血が滲むほど握り締めた拳が激しく叩き付ける


『ちくしょぉ…ちくしょぉ―…全く…相手にならなかった…1打も打ち込めないなんて…くそっ…なにが、弱すぎガッカリだぜ、だよ…』


ベットの上で胡座(あぐら)をかきうずくまるようにしながら忍は、感情を押さえ切れずに声を殺していた―――




少したって落ち着いて来た忍はスンっと懐かしい香りに気付いた、以前は良く…すぐ近くにいた香り…


『さつき…?いや…まさかな…
くそっ、あいつの言葉のせいか?情けねぇ…』




キドウサツキサンヲゴゾンジデスカ?




『知ってるよ…くそっ、あのサングラス…次会ったらぜってぇ殺す』


忍は左手を顔の高さまであげ、グッと拳をつくる。


『よし!』


忍はそう言うといつの間にか傷が治っているのにも気付かずに刀を持って部屋をあとにした
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